屋根の種類〜金属屋根〜

金属屋根

金属屋根は2000年代までは瓦やスレートに次ぐ第3の屋根材でした。
しかし、近年は急速に普及が広がり、現在では最も多く使われている屋根材はとなっています。
背景として素材の革新があります。
1980年代までの金属屋根の素材といえばトタンでした。
その後、耐久性に優れたガルバリウム鋼板が登場し、実績と評価が確立され、着実に施工棟数を伸ばして今にいたっています。
最近はガルバリウム鋼板を改良したエスジーエル鋼板が登場し、エスジーエル鋼板で仕上げる機会が増えています。
また、屋根表面に石粒を付着させた石粒付き鋼板や、屋根の裏側に断熱材を付着させた断熱材一体型など付加価値の高い屋根材もあります。

金属屋根は張り方が様々です。こちらのページでは張り方や種類による違いについて説明していきます。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウムとは、アルミニウム、亜鉛、シリコンから成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板のことです。

軽量なのと、金属屋根のなかでも比較的安価なため、扱っている業者も多いです。

 

ただし潮風には弱く、年数が経つと錆びてしまうこともあります。

ジンカリウム鋼板

ジンカリウムとガルバリウムの違いは、亜鉛とシリコンの含有率、商標の違いのみです。

特に海外で多く使用されている屋根材で、日本で見かけるものは石粒がコーティングされたものが多いため、表面に石粒があるものを「ジンカリウム鋼板」と呼ぶケースが多いです。

ガルバリウムより少し重いですが、コーティングや石粒があるおかげで塩害(潮風によるさび)にも強い耐久性を発揮するのと、長期間再塗装しなくても良いのが大きな魅力です。

しかし、まだまだ日本では施工できる業者が限られている屋根材のため、施工実績が豊富で信頼できる業者を探すのが少し難しいのが難点です。

トタン

トタンとは、鉄板を亜鉛メッキで覆った金属のことです。

素材自体が低コストで、施工も簡単なことから、高度経済成長期によく屋根材として選ばれていました。

鋼板

銅板屋根の特徴は、新築時から年数が経つと徐々に青緑色に色が変化していく、独特の風合いと重厚感です。

これは緑青(ろくしょう)といい、さびへの耐久力を強めてくれる役割をもっています。

高耐久なうえ、軽量で柔らかく加工がしやすいことから、繊細な仕上がりが求められる純和風建築や寺社仏閣に多く使われてきました。

ステンレス

ステンレス屋根は、鉄やクロム、ニッケルを含んだ合金の屋根材です。

単価が高額なのと、施工できる業者が少ないため、普及率はまだまだ低いです。

ただ、非常に高い耐久性を持っているため、体育館やホテルなどの大型施設等で使用されることが多い屋根材です。

チタン

チタンの屋根は、金属屋根の中でも圧倒的な耐久性能を誇ります。

また、1㎡あたりの重量が3~3.5kgと和瓦の10分の1以下ととても軽いことから、寺社仏閣の屋根改修や大型物件に使われています。

有名な建築物だと、東京ビッグサイトや浅草の浅草寺などが挙げられます。

しかし費用が高いため、戸建住宅ではほとんど使われていません。

縦葺き

シンプルな印象に仕上がることから、シンプルモダン系の住宅との相性がよく、外壁とマッチしたシャープな外観が実現します。
また、機能面では、屋根材同士のつなぎ目が縦方向に伸びており、棟から軒先までの間に障害となるものが無いという特徴があります。雨が降っても屋根の上に溜まらずにスムーズに流れ、雨漏りがしにくくなるため、その特性を活かして緩い勾配の屋根を設計することができます。

横葺き

横葺きはデザインの種類が豊富で、特にフラットな形状の平葺きは曲線などの複雑な形状にも対応しやすいという特徴があります。豊富な素材やカラーバリエーションとの組み合わせで、神社・仏閣から洋風住宅まで、古今東西を問わず、全国各地の様々な建物や住宅で採用されています。