ALCとは、「Autoclaved Light weight aerated Concrete 」の頭文字を取った呼称です。つまり「軽量で気泡が入ったコンクリート」のことで、外壁に使われるものは主に金属網(ラス網)によって補強された「外壁用ALCパネル」になります。ALC外壁には、以下の特徴が挙げられます。
・普通のコンクリートの約1/4の軽さなので、施工期間が短い
・内部に空気の気泡が入っているので断熱性が高い。夏は涼しく、冬は暖かい
・同じく発泡性の素材なので、遮音性が高く防音壁として使用される場合もある
・主成分がコンクリートのため耐火性が高く、国土交通省による耐火構造の認定を取得している
・多孔の構造なので湿気を透過させ、湿度の調整機能がある
・アスベストを含まない上、リサイクルも可能で環境に優しい
おおまかにいうと、水に浮くほど軽く、建物に負担を与えません。また、断熱性・耐火性に優れているなど、非常に優秀な外壁材です。
しかし多くの良い特徴を持つALCですが第一の欠点において注意が必要です。下記で注意点と対策について説明していきます。