いぶし瓦は「燻(いぶ)された」瓦です。高温で瓦を焼き上げた後に空気を遮断し、蒸し焼きにすることで、独特の輝きをもつ銀色になります。
中まで色がついているため、多少の欠けがあっても目立たないでしょう。耐用年数は30~50年となっています。陶器瓦に比べ、いぶし瓦は釉薬をつかわないで仕上げをします。そのため、耐久性は陶器瓦よりも若干弱い印象があります。主な特徴としては、
・粘土瓦全般に言えるメリットになりますが、何よりもメンテナンスフリーである。
・経年で表面の炭素膜が剥がれるという変化はありますが、それもまた日本の建物にとてもよく合うと言われています。
・遮音性の高さや燃えにくさ(難燃性)は屋根材としてとても優秀と言えます。
・釉薬瓦のように表面にガラス層がないことから、若干ではありますが凍害や塩害に弱い可能性があります。