アスファルトシングルの屋根材は、施工する際に専用のセメント系接着剤、および釘やタッカーを使用するのが主流です。
さらに屋根材自体が薄いため、このセメントの塗布や圧着作業が不十分であると、風が吹くたびにパタパタとあおられたり、最悪の場合は屋根材が破損したりしてしまうことがあります。
また柔らかいため、反り・破れが起きるケースも考えられます。なるべく台風や強風の後は、剥がれやめくれがないか、プロの業者に点検してもらうと安心です。
また屋根が北側にある場合や、湿気がこもりやすい地域にお住まいの場合には、カビやコケが発生しやすいため、シングル材の使用は避けたほうが良いかもしれません。
カビ・コケは高圧洗浄で解決できますが、洗浄後に、塗装もしくはカバー工法(重ね葺き)のリフォームも必要になる可能性があるので、メンテナンス費用がかかります。
またアスファルトシングル材は天然石付きの製品が多いことから、劣化すると表面の石が剥がれて落ちてくるのが、欠点です。屋根のすぐ下に、おしゃれに見せたい庭やバルコニーがある場合、アスファルトシングルでは日々の手入れが大変かもしれません。樋に石粒が詰まることもあるので、こまめな樋の掃除も大切になります。