屋根の種類〜スレート〜

スレート

スレートとは、セメントを薄い板に加工した屋根材です。
1枚あたりタタミ1畳ほどの大きさで、住宅の屋根には敷き詰めたあと釘や接着剤で固定されて使われます。

スレートはデザイン性が高く、薄く軽量で耐震性に優れているのが特徴で、建物の屋根材として広く普及しています。

化粧スレート

『化粧スレート』はセメントに繊維素材を混ぜ加工した人工の屋根材です。もともと、化粧スレートにはアスベスト(石綿)を使用していましたが、健康被害を受ける可能性があることや環境への配慮から現在は製造・使用禁止になっています。

化粧スレート最大の特徴は、施工できる専門業者が多く、工事費が安いことです。工場で作られた製品を使うため、現地の作業環境や職人の腕に左右されにくいでしょう。

工場で作っているため品質(耐久性や防水性)が安定していることや、施工の容易さから工事費が安くなりやすいです。

また、化粧スレートのメリットとしてはカラーバリエーションが豊富、施工が容易、価格が安い、瓦より軽いため耐震性が高いということです。

天然スレート

『天然スレート』は粘板岩(ねんばんがん)や頁岩(けつがん)などの天然の石を使った屋根材のことです。

天然の石を加工して屋根材として使用していますので、最高級な屋根材の1つです。住宅の屋根に天然スレートを採用すれば、高級感や重厚感ある雰囲気の外観に仕上げることができるのです。天然スレートを使用している建物で有名なのは、東京駅の屋根です。

高額とされる天然スレートですが、高級感がある以外にも、価格に相応されるメリットがあります。

例えば、環境に優しいこと。天然スレートは天然の素材を使用していて耐久性が高いです。屋根材として使っていた天然スレートは、そのまま取り外すことができ、外構の床タイルなどに再利用することもできます。一度購入した天然スレートは屋根材として使われなくなったとしても、姿かたちを変えて永く活用し続けることができるのです。

人工スレートの場合、防水性を向上させるために上から塗装を施す必要があります。塗装の防水性は経年劣化に応じて低下してしまうので、10年を目安に再塗装をしなければなりません。

しかし天然スレートの場合、素材そのものに耐水性があるので、防水塗装が不要です。明治時代に建てられた重要文化財にも採用されているほどなので、数百年もの年月に耐えることができます。